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戸建賃貸×不動産投資

サブプライムローンの余波が止まらない。2008年下半期に入ってもマンションデベロッパーの民事再生手続きが話題に上がる。供給過多になったのは、店舗・居住空間なのだろうか? 銀行の貸し付けは厳しくなっているが、新たな展開を模索し収益を上げる事を、各社競うように背水の陣で、「差別化」に重点をおき、あの手この手を繰り出してきている。 今回は、名古屋の100年の創業の進化をし続ける企業、名古屋の「シンプルハウス【平松組】」の平松さんに話を伺った。

戸建賃貸は小さく作り、多くの選択肢をもたらす

不動産投資家が注目する次のキーワードは、「戸建」「高齢者用住宅」とも言われているが、投資の観点からすれば、気になるのは通常の賃貸物件と戸建賃貸の「メリット・デメリット」だが、シンプルハウスの平松さんは「経済的に合理的ではなかったので、今まで戸建賃貸がなかった。効率化された建物ばかり建てられた結果、入居者が着かない空間があふれてしまい、供給過多になってしまった。土地の大きさに影響を受けにくく、圧迫感のない造りにする事や、方角まで計算して造れるのは戸建住宅だからこそ。一般化された住宅との差別化を図る事ができ、同じ賃貸でも、全く別モノとして(エンドユーザーから)見ていただく事ができる。」とメリットを話した後、こう続けた「大きのを作って収支が回る分は良いのですけど、現状、回っていない物件がたくさんあるわけですよ。実際、30年持たせるための設計・建築をし、メンテナンスなどもしているのですが、その間に社会情勢が大きく変わり、経営自体に困っている方がでてきているんです。木造で、小さく作るという提案は、場合によっては「売る」「壊す」という選択ができるんです。大きなマンションや、アパートをRC(鉄筋コンクリート造)で建ててしまうと、「売る」「壊す」が容易ではありません。」と熱く語る。

雑貨の似合う、オーダーキッチンもシンプルハウスさんの得意分野

元々、戸建賃貸には反対だった。

創業100年の歴史は進化の歴史でもある。継続して存続する事は、時代のニーズに合った商品を提供し続ける事ができたからである。
平松さんは「私が言うのも何なんですけど、戸建賃貸には反対だった。ただ、発想の転換で「何も、持ち続ける事はなく「今は貸して、後で売って、最終的には壊しても良い(資産運用上メリットがある)」と、わかったときから、作ってみたいと思うようになった」と、 新たな歴史の創造者になるべく、進化を求めているようにも私には見えた。
また、「一般用と、戸建用の住宅の違い」について、他県への勉強に出かけたり、エコ建築の先進国であるドイツをはじめとするヨーロッパに行ったり、と研究熱心な平松さんは、建材の資料や、図面を見せながら、「投資用に比較的安く、小さく住宅を造り、メンテナンスを抑えられる設計をし、利回りでオーナー(投資家)様に還元できるモノを作るところが一般住宅と、戸建用住宅の違い。」と、説明してくださった。


家庭の持ち方のスタイルも変化

リフォーム・リノベーションも手掛け、シンプルながら温かみのある空間に仕上げている

現在、戸建賃貸の主な問い合わせは、投資に意欲のある若い男性。地主の2代目3代目の方が多いという。
また、その話の後に、「今後の家庭の持ち方のスタイルも変化すると思う。家族ができたら『家を買ってローンを組んで、返済のために働く』というのは、ナンセンスだと思うし、持つデメリットもある。
自分で自宅のメンテナンスもしないといけないですから、年月が経てば、外装に約100万、水周りに約200万とかを払わなくてはいけません。
それなら、戸建賃貸だと、住み替えるという選択ができるし、場合によっては新築を渡り歩く事もできる。」と、続けた。
目から鱗だった。資産形成の発想もあるが、住み替えで生活スタイルに合った住居に住む事で、リスクを回避するという発想は思いつかなかった。
これからの時代に合った考えで、マンションや戸建てに比べ供給が少ない戸建賃貸への期待は今後高まりそうだ。

気さくに、熱い話をしてくださる平松さん

「シンプルハウス」さんでは、約2年続く木工教室のイベントがあるのですが、 「ビジネスにつながることは理想だが、やはり楽しんでいただく事が大事ですね。こちらも楽しくやらせてもらっています。」という言葉に、顧客の満足を追求し、それに喜びを見いだせる平松さんの人間性に感銘を受けました。貴重なお時間をありがとうございました。

「シンプルハウス」 さんより一言

戸建賃貸は社会情勢の変化の中でうまれた新しいニーズだと思ってます。住まいの作り手として住まい方の選択肢を多く提供できればと考えています。


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